大人の階段のーぼる~

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皆さんには墓場まで持っていきたい恥ずかしいことはあるだろうか。

私は過去の恋愛遍歴に関しては、誰にも言えない恥ずかしい過去がある。
これは今から3年前、社会人1年目での出来事である。

入社して半年した頃、4年目の先輩が同じ部署に赴任してきた。私の部署には若い人がおらず、年もそんなに変わらなかったのですぐに仲良くなった。
お昼時になると一緒のテーブルで昼食を食べたり研修の課題を見てくれたりとすごく優しくしてくれた。
ある日の昼食時その先輩から付き合ってる彼女について相談をされた。彼女がわがままで別れようかと考えているけど、どうしても言い出せないと。
私はその時初めてその先輩に彼女がいることを知った。話を聞いていると、本人は嫌だと言ってはいるが私からしたら別れを切り出せないということはまだその彼女に好きという情があるからじゃないかと思った。優しい先輩の彼女さんはとても幸せ者じゃないかと私は少し羨ましく思った。

そんなある日の昼食時、休日の過ごし方について話していたら「僕もゲームしたりアニメ見るの好きなんだ。今度一緒にオンラインゲームしたいから連絡先教えてよ。」と言われた。先輩と同じ趣味であることが嬉しかった私は二つ返事で連絡先を交換した。
連絡先を交換してから先輩の猛アタックが始まった。「○○ちゃんが彼女だったらこんな事悩まずに済むのに」「○○ちゃんと僕は趣味を合うから必ず上手くいくと思うんだよね」先輩には彼女がいるし恐らく別れる気はない。好きになっちゃダメな人、でも何故か惹かれてしまう・・・。そんな葛藤が約2ヵ月続いた。

そんなある時先輩からご飯に誘われた。その日は2人とも残業になり職場は二人っきりだった。夜も遅かったしご飯も用意してなかったから、ちょうど良いと思い先輩の提案を受けることにした。ご飯を食べ、家まで送るよと言われた車の中・・・。家の前に到着。出ようかと思った瞬間、先輩に腕を引かれ先輩の胸に飛び込む形になった。
そして先輩は私にキスをしてきた・・・。触れるだけの軽いキス。私は先輩に「なんで・・・?」と尋ねた。「ごめん、急にキスしたくなった。あと家に帰したくなかった。」と。「先輩、彼女いるじゃないですか・・・?」「そうだけど、今は○○ちゃんが好きだ。出会った時からずっと思ってた。」その言葉に私の中の何かが崩れた。
私は先輩の唇を奪った、それも先輩がしてくれたようなキスではなく、もっと深いキスを。自分でも何でこんなことをしたのか分からなかった。でもただ今だけは、私の事を見ていてほしかっただけだったのかもしれない。そうなるともうお互い止めることなどできなくなった。行くべき場所に行き、欲望のままお互いの身体をむさぼり合った。
翌朝、先輩は昨晩とはうって変わっていつもの職場の先輩に戻っていた。その時、「あぁ、私には気持など最初からなかったのだと。いつまでも先輩と後輩の枠から出ることはできない。」と。
家まで送ってもらい家に帰った瞬間、涙が溢れてきた。身体だけの関係がこんなにも空しいものだと初めて知った。
私が初めて大人のほろ苦さを味わった出来事だった。